子どもは成長とともに、テープタイプのおむつ→パンツタイプのおむつ→パンツになっていきます。
テープタイプのおむつ→パンツタイプのおむつの時はおむつの種類を変えるだけで難しくありません。
パンツタイプのおむつ→パンツになる時はそう簡単にはいきません。
このタイミングでおむつが外れます。
つまり、トイレトレーニングをする必要があります
我が家での方法、周囲の方法を中心にどのようにトイレトレーニングをしたのかをお伝えしていきます
いつから始めたらいいのか?
トイレトレーニングをするときは、先にできた人が周囲にいると気にするかもしれません。
平均的には2歳半から3歳だと言われていますが、早い子もいれば、遅い子もおり、個人差が出ます。
年齢よりも、子どもの成長段階で判断したほうがよいです。
これからトイレトレーニングを始めるのに最適な条件や時期を説明していきます
① トイレトレーニングを始めてよい状態かを確認する
トイレトレーニングを始めるためには心身の発達が充実しているかが大切です。
どのくらいまで成長しておけばよいのか。
以下の3点ができるかが一つの目安になります。
- 一人で歩いてトイレまで行ける
- 「うん(はい)」「いや」など簡単な言葉で、コミュニケーションができる
- おしっこの間隔が2時間くらい空く
トイレに座ることができるためにも、最初の身体的な成長は大切です。
それに加えて、
親にトイレトレーニングを行う余裕がある。これがいちばん大切かもしれません。
② おすすめの時期・季節
トイレトレーニングを始めるのにおすすめな時期があります。
それは夏です。
- 薄着であるため、服を着脱しやすい
- 暑いのでトイレが近くなりやすい
- 脱いでも寒くない
トイレトレーニングを始めるなら夏がチャンスです
準備するもの
いざトイレトレーニングを始めるときには何が必要になるのかをご説明します。
① 補助便座[必須]
トイレトレーニングのときには必須です。
補助便座は様々な種類がありますが、おすすめはコンビの補助便座。
- 取っ手も取り外し可能で、成長段階に合わせることができる
- 軽量で取り替えがおこないやすい
- 汚れても洗いやすい
補助便座の他におまるという選択肢もあります。
おまるは、月齢が低い子におすすめです。ただ、「排泄後の洗浄」「トイレに座る練習が必要になる」というデメリットがあります。
② トレーニングパンツ or 布パンツ
トイレトレーニングを始めたら、おむつからパンツに変わることになります。
つまり、トレーニングパンツまたは布パンツを準備する必要があります。
準備する枚数は1日のおしっこの回数分。
洗濯替えのことを考慮すると10枚ほどあるとよいです。
ちなみに、トレーニングパンツは3層や6層などありますが、数字が大きくなるほど、吸水性が高くなります。
トイレトレーニングの進め方
トイレトレーニングを始めることになったとき、どのように進めるのかご説明します。
まずは簡単な概略です。
- 絵本や動画などを使って「トイレ」について教える
- 補助便座に座りにトイレへ行く
- 生活リズムに合わせてトイレに行く
- パンツを履く
- トイレ以外のところで漏らす
- 漏らしたところを拭く
- ④〜⑦を繰り返す
① 絵本や動画などを使って「トイレ」について教える
「トイレ」について教えることは時間をかけて行う必要があります。
今までおむつで用を足していた子どもにとって、トイレは何をする場所なのか分かりません。
「ご飯を食べる」や「着替えをする」と違って、「排泄する」ことは日常生活で目にすることがありません。
気をつけることは以下のことです
- トイレが楽しくなるような絵本や動画を使う
- トイレが「排泄をする場所」ということを教える
- トイレについて「興味を持ってもらう」
② 補助便座に座りにトイレへ行く
「トイレ」について、教えたら次はトイレに行く、入る、座るの練習です。
トイレは閉塞感があり、怖さが出る可能性があります。
まずは、トイレまで一緒に行く、一緒に入る、補助便座に座るが第一歩です。
パパやママが一緒にゆっくりして行っていく必要があります。
次のことに留意して行うとよいです。
- 閉塞感を少なくするために、ドアは閉めずに行う
- トイレに入れたら褒める、座れたら褒める、とにかく褒める
③ 生活リズムに合わせてトイレに行く
「トイレへ行く」とう一連の動作ができるようになったら次は頻度を増やしていきます。
「食事の前後」「出かける前」「起床直後」「就寝前」「お風呂前」など、生活リズムに合わせてトイレに行くようにしてみましょう。
「何度も繰り返して、トイレに行く」ことは親にとってはきついことですが、頑張りどころです。
ポイントは次のとおりです。
- 1,2時間おきなど、1日に多く、トイレへ行く
- トイレに行ったタイミングで、上手に排泄できたら褒める
④パンツを履く
「トイレについて教える」「トイレへ行く」「トイレへ行く頻度を増やす」が終えて、パンツを履く段階になります。
最初は何もわからず、お漏らしをしてしまうかと思います。
初めのうちは「お漏らし」「濡らした箇所の掃除」「パンツの洗濯」の繰り返しです。
しかし、それにより「おしっこをした」という感覚や「濡らすと気持ち悪い」ということを覚えるようになります。
ポイントは以下のとおりです。
- お漏らしをしても、絶対に怒らない
- 失敗、上手くいかなくても、親が大きな気持ちで頑張る
トイレトレーニングのポイント
ポイント① お漏らしを不快だと思わせる
最近のおむつは機能性・吸水性が非常によく、おしっこをしていることに気づきません。
トイレトレーニングのポイントは、子どもに「おしっこをした」「お漏らしが不快だ」ということを理解させることです。
方法
これができるようになる方法が「パンツを履く」ことです。
特に布パンツがおすすめです。
お漏らしをしたときの掃除が大変というデメリットはありますが、「お漏らしが不快」と感じられるのは布パンツ一択です。
いきなりパンツを履かせることに抵抗がある方は、布パンツの上におむつを履くのもおすすめですよ。幼稚園の先生直伝です!
注意すること
お漏らしが不快ということを理解して、以下のような場合が起きることもあります。子どもの健康にも悪いので十分ご留意ください。
- 「お漏らしが不快」ということを分かって、おしっこを長時間我慢する
この場合、まだパンツを履くという段階ではないので、急がず「トイレについて教える」「トイレに行く練習」をゆっくりしていく必要があります。
ポイント② トイレの意味を理解させる
まず最初の一歩として、「トイレの意味を理解させる」ということがあります。
方法
「トイレの意味を理解させる」には以下のような方法があります。
- 絵本や動画を使う
- トイレに頻繁に行く
- 途中で諦めずに、毎日トイレトレーニングをする
「トイレの意味を理解する」ことは子どもにはとても大変なことです。
すぐに分かる子もいれば時間がかかる子もいます。
絵本や動画はたくさん出ているので、トイレに興味をもたせることが大切です。また、何があっても毎日やる、これが大切です。
親としては「気長にやる」「余裕をもってやる」のが一番です。
注意すること
トイレを楽しいものと思わせ過ぎないということ。
難しいかもしれませんが、「トイレが楽しい場所」となると以下のようなことが起こるかもしれません。
- トイレの中でおしゃべりや遊んでしてしまう
このような場合も、「トイレの意味について教える」をゆっくり行う必要があります。
「トイレは排泄する場所」であり、おしゃべりする場所、遊ぶ場所ではないこと。
ゆっくりと教えていくと子どもは必ず分かってくれます。
パパやママがトイレしている姿を見せることもおすすめです。
ポイント③ トイレトレーニングのルール作りをする
トイレトレーニングについてルール作りをしておくことは大切です。
大きく次のようなルールを作っておくと良いです。
- 上手くいかなくも叱らない、お漏らししても叱らない
- 小さいことでもできたときには褒める
- パンツのときに座っていい場所、いけない場所を教える
各家庭で他にもあるかと思いますが、上記はトイレトレーニングのルールづくりで共通することだと思います。
子どもにとってトイレは初めてのことです。「叱らない」「褒める」が大切です。
ルール作りをしておくことで、トイトレをスムーズに行うことができます。
まとめ
トイレトレーニングは個人差がでます。
ただ、トイレができない子どもはいません。
親が気長に頑張れば、必ずできるようになります。
【トイレトレーニング前の確認事項】
- 一人で歩いてトイレまで行ける
- 「うん(はい)」「いや」など簡単な言葉で、コミュニケーションができる
- おしっこの間隔が2時間くらい空く
始める時期として、おすすめは夏です。
【準備するもの】
- 補助トイレ
- トレーニングパンツ or 布パンツ
【トイレトレーニングの進め方】
- 絵本や動画などを使って「トイレ」について教える
- 補助便座に座りにトイレへ行く
- 生活リズムに合わせてトイレに行く
- パンツを履く
- トイレ以外のところで漏らす
- 漏らしたところを拭く
- ④〜⑦を繰り返す
【トイレトレーニングのポイント】
- お漏らしを不快だと思わせる
- トイレの意味を理解させる
- トイレトレーニングのルール作りをする
トイトレが成功すると、子どもがまた一つ成長します。親子で一緒に頑張ってください。